顔面神経麻痺の治療について

急性期の標準的治療

麻痺の重症度に応じて、早期にステロイドと抗ウイルス薬の治療を開始。

高度麻痺例(柳原40点法で8点以下)には、発症1週間前後にENoGを行い、

ENoG値が10%未満に低下した場合には顔面神経減荷術を考慮する。

(日本顔面神経研究会/編 顔面神経麻痺診療の手引 2011年度版より)

各種の治療法

治療法ステロイド.jpg

一般に普及している治療法。有効性に関するエビデンスレベルは高い。

・抗炎症

・抗浮腫

・顔面神経麻痺の予後を決定する神経障害進行の予防

選択すべきステロイドの投与量や投与方法は、顔面神経麻痺の程度、病期によって異なり、

患者個々の病態に適したステロイド投与が不可欠である。

治療法抗ウイルス薬.jpg

Hunt症候群では耳介の帯状疱疹や難聴、めまいを合併することがあり、これらの治療も含め十分量の投与が必要。

ステロイドの免疫抑制作用に伴うウイルス増殖も抑制され、脳炎や髄膜炎予防ができる可能性がある。

抗ウイルス薬を使用することにより大量かつ安全にステロイドが使用できる。

治療法メコバラミン.jpg

メコバラミンはビタミンB12作用の本体である補酵素型ビタミンB12

治療法血管拡張薬.jpg

顔面神経の浮腫軽減、顔面神経麻痺急性期の末梢循環の維持

治療法顔面神経減荷術.jpg

絞扼の解除の観点から見れば合理的な治療法であり有効とされている。

保存的治療が第一選択となるため、その適応は保存的治療の成績不良例か、成績不良が予測される

症例に限定され、麻痺急性期において最終的に選択される治療法となる。

手術至適時期は発症1週以降2週以内、手術適応症例は40点法(柳原40点法)で8点以下、ENoG値で10%以下の条件を満足している場合である。

治療法リハビリ.jpg

目的は病的共同運動や拘縮を予防し最小限にすること。

粗大で強力な随意運動を行うと、発症4か月後に後遺症の1つである患側表情筋が一塊となって動く

病的共同運動が生じることもある。

さらに強力な随意運動を続けると、患側表情筋が短縮し、安静時でも患側眼瞼裂狭小化、鼻唇溝深化、頬筋膨隆、口角外転挙上が固定した顔面拘縮ができあがる。

表情筋伸張マッサージを行ったグループと強力な随意運動を行ったグループの臨床帰結を比較すると、6~12か月後には伸張マッサージを行ったグループで良好な結果を獲得できるとされている。

Copyright © 2021 鍼灸サロン Hari shia All rights reserved.